2013年10月，为满足亚洲日益增大的基础设施建设资金需求，发挥代替并辅助亚洲开发银行（ADB）的功能，中华人民共和国主席习近平在亚洲太平洋经济合作会议首脑会议上提出了建立亚洲基础设施投资银行(AIIB)。对此，2015年4月，包括英国、德国、法国等欧洲主要国家在内的来自5个大陆57个国家和地区明确表示加入亚投行，而美国和日本则拒绝加入。围绕日本是否应该加入亚投行这一事件，日本国内外媒体热烈报道，展开了激烈的讨论。作为对舆论形成具有极强影响力的媒体，报刊的新闻报道其内容在一定程度上也反映了日本方面对此的相关认识。因而本文以关于亚洲基础设施投资银行的相关报道为中心，以日本国内发行量最大的两份报纸《读卖新闻》和《朝日新闻》为研究对象，通过对报道进行内容分析，探究日本对华新闻报道的特点和倾向。

    本文首先根据研究背景提出问题意识，在回顾相关先行研究的基础上，确立采用内容分析法为主要分析方法，并明确分析对象和分析单位等。在此基础上，利用报道量的推移、各纸面主题分析、报道内容的分析、相关性分析这四种手法得出分析结果，并进一步对分析结果进行更深层次的解析和考察，提取出报道的倾向和特征。最后，对全文的分析进行总结，再次强调得出的结论，并提出今后进一步研究的课题。

关键词：亚洲基础设施投资银行; 日本媒体; 读卖新闻; 朝日新闻

   2013年10月、世界銀行と日米が主導するアジア開発銀行（ADB）では賄いきれない、増大するアジアにおけるインフラストラクチャー整備のための資金ニーズに、代替?補完的に応えるということを目的として、中華人民共和国主席習近平がアジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議でアジアインフラ投資銀行（AIIB）の設立を提唱した。それに対して、2015年4月イギリス、ドイツ、フランス等ヨーロッパの主要国を含む5大陸57の国と地域はAIIBに加入し、アメリカと日本は不参加と表明した。この件は、特に日本は参加すべきかどうかについて、日本国内外のマスメディアによって大々的に報道され、熱い議論はくりひろげられた。世論形成に影響力が強い情報源として、新聞報道は日本側の関連認識をある程度反映していると考えられるだろう。したがって、本論において、日本国内において発行部数がもっとも多い全国紙『『読売新聞』』と『『朝日新聞』』を対象として、報道記事に対する内容分析を行うことを通じて、アジアインフラ投資銀行をめぐる日本の新聞報道の実態と傾向を究明したい。

    本論では、まず、研究背景に触れながら問題意識を提出する。次は、先行研究を踏まえ、内容分析法を分析方法として確認し、分析対象、分析単位などを規定する。その上、報道量の推移、主題による紙面別統計、記事内容の分布、相関分析という四つの面から内容分析を行い、報道の傾向と特徴を検討する。最後には、論述をまとめ、本論で行った内容分析から得られた結論を再び強調し、今後の課題を提出する。

キーワード：アジアインフラ投資銀行; 新聞報道; 『読売新聞』; 『朝日新聞』

[1]『読売新聞』、読売新聞社、2015年3月1日～4月30日

[2]『朝日新聞』、朝日新聞社、2015年3月1日～4月30日

[3]瀬口清之、「アジアインフラ投資銀行に日本が参加するメリットについて」、『環球時報』、2015年2月20日

[4]『新聞の公共性と役割』、日本新聞協会、2013年6月

[5]河西雅弘、「AIIBと日本 慎重な日本に中国いらだち : 報道統制、域内紛争多発に日米が危惧」、『月刊公論 48(6)』、 2015-06

[6]上原啓一、「アジアインフラ投資銀行の設立に向けた動きについて　―アジアのインフラ投資をいかに推進していくのか―」、『立法と調査 』(369)、2015年10月

[7]宿輪純一、「国際アジア?インフラ投資銀行(AIIB)の設立の意義と問題 : 新しい世界秩序の可能性」、『改革者』56(6) 、2015-06

[8]関根栄一、「アジアインフラ投資銀行（AIIB）の発足と今後想定される融資活動」、『野村資本市場クォータリー2016winter』、2015年12月

[9]関根栄一、「中国政府によるアジアインフラ投資銀行設立の狙いと今後の展望」、『中国資本市場研究 = Chinese capital markets research』8(4)、2015年

[10]竹下俊郎、「議題設定とフレーミング―属性型議題設定の二つの次元」、『三田社会学』、第12号、2007年

[11]張寧、「中国報道はどう語られてきたか、三大紙の中国報道フレームとその規定要素に関する社会学的研究」、富士ゼロックス小林節太郎記念基金出版社、2003年

[12]杉野定嘉、「日本の新聞におけるSARS報道について : 中国報道の宣伝的側面に関する数量分析」、『マス?コミュニケーション研究』 (65)、2004年07月

[13]坂井政美、「地域の視点からアジア情報発信 : 西日本新聞の中国報道（中国の『今』をどう伝えるか）」、『新聞研究』(733)、2012年8月

[14]高井潔司、「変わる報道フレーム、変わらない報道規制 : 国交正常化40周年、中国報道の現状と課題」、『新聞研究』 (733)、2012年8月

[15]島田由利子，日本主流报纸对华报道的特征及其背景剖析 —以北京奥运会前后为中心，复旦大学硕士论文，2010年

[16]李晴、「東日本大震災から見る日本の災害報道――『『朝日新聞』』と『『読売新聞』』の報道内容分析を中心に――」、中国人民大学卒業論文、2014年5月

[17]李静，残疾人新闻报道分析，复旦大学硕士学位论文，2011年

[18]朱湘洋，日本媒体对中国的报道——以2003-2008《读卖新闻》为例，中山大学硕士学位论文，2009年