芥川龙之介被称为“鬼才”、“文学奇才”，是日本大正时期的代表作家，在日本近代文学史上占有重要地位。1927年7月27日黎明，怀着对未来莫名的不安，芥川服用大量的安眠药自杀。《罗生门》是芥川早期的作品，同时也是其代表作，具有鲜明的芥川作品的特点。本论文从外貌、动作、心理等方面分析各主人公的“恶”，在此基础上进一步得出小说的主题“人性本恶”。而这主题即“人性本恶”正体现了芥川本人对于人性的认识。本论文由四部分组成。

绪论部分主要介绍说明选题的动机，以及有关《罗生门》主题的相关研究成果和本论文的研究方法。

第一章分析了在小说中象征了人性“恶”的意象，第二章从考察上场人物的命运入手，得出人类的本质是“恶”，且这种“恶”是救赎不了的“恶”的结论，之后第三章从芥川写这篇小说的人生境遇出发，推测出他对于人性的认识，在这基础上思考和分析在他的遗书中所出现的自杀理由即“恍惚的不安”的原因。指出这种“恍惚的不安”，可能与芥川写《罗生门》以来一直持有的对人性的认识有关。

最后是对论文的总结，并指出本论文今后的研究方向。

日本近代文学史上で重要な位置を占め、「鬼才」、「文学奇才」と呼ばれる芥川龍之介は大正時代を代表する作家である。1927年7月27日未明、「何か未来に対する唯ぼんやりした不安」（『遺書·或旧友へ送る手記』）を抱き、芥川龍之介は致死量の睡眠薬を飲んで自殺した。『羅生門』は芥川の早期代表作品であり、芥川作品の鮮明な特徴をもっている。本論文は『羅生門』について分析して小説の環境設定の象徴性や主人公の運命を考察したうえで人間性の本質が悪であるというテーマを提出し、芥川龍之介が言う「不安」の意味について再考する。

本論文は四つの部分から成り立っている。

序論は論文の問題意識と先行研究および本論文の研究方法をそれぞれ紹介する。

第一章で人間性の悪を象徴する表現を分析する。第二章で登場人物の運命を考察することによって、人間性の本質は救いようのない悪であるというテーマを析出する。さらに第三章で、この人間認識を作家芥川の思想として捉え、その遺作で触れた自殺の理由である「ぼんやりとした不安」について考える。その不安は、芥川の「羅生門」以来の人間認識に通じるものと指摘する。

最後は論文を要約するとともに、問題点や今後の発展について述べる。

[1]刘介人「芥川龙之介及其作品《罗生门》」『黑龙江大学学报(哲学社会科学版)』、1979年

[2]菊地弘、久保田芳太郎共編『芥川龍之介事典』明治書院、1985年

[3]前田角藏「「羅生門」論:老婆の視座から」『日本文学』45巻2号、1996年

[4]王晶「浅析芥川龙之介及其《罗生门》」『日本研究』、1997年

[5]蘇思純「关于小说《罗生门》的创作过程和创作方法」『日语学习与研究』、1997年

[6]林绿『雨中的仆人--论芥川龙之介作品《罗生门》』河北北方学院学报(社会科学版)、2000年6月

[7]王蔚「善恶之间--对《罗生门》的结构主义解读」『山东外语教学』、2005年1月

[8]李玉麟「关于《罗生门》最后结局的探讨」『日语学习与研究』、2005年

[9]陈莹「从《罗生门》看芥川文学」『读与写(教育教学刊)』、2007年

[10]邱紫华,陈欣「对《罗生门》的哲学解读」『外国文学研究』、2008年

[11]黄忠「试论芥川小说《罗生门》与《今昔物语集》」东北师范大学出版社、2009年

[12]汤健鹏『芥川龍之介と「羅生門」』ハルビン理工大学修士論文、2010年

[13]张婷「《罗生门》中的"罗生门"』『时代文学(下半月)』、2011年8月

[14]张双双『「羅生門」と日本人の善悪観』河北大学修士論文、2011年

[15]孙延永，丁哲琼「芥川龙之介生活上的不安」『语文学刊』、2011年第5期

[16]著者：芥川龍之介、編集：平山誠、野口英司「芥川龍之介全集」ちくま文庫、筑摩書房、1986（昭和61）年9月24日第1刷発行、1997（平成9）年4月15日第14刷発行、1997年10月29日公開、2010年11月4日修正

[17]徐盈盈「从芥川龙之介看《罗生门》」『现代交际』、2012年

[18]王書瑋「比較文学の角度から「羅生門」を読む:<下人の面皰>をめぐって」『語文論叢』、2012年7月

[19]张雅君「构筑于相对世界中的审美艺术--以芥川龙之介作品《罗生门》为例」『学术论坛』、2013年5月

[20]霍士富「芥川龙之介文学的时空哲学--《罗生门》论」『国外文学』、2014年2月

[21]林季杉「善恶之间」『武汉大学学报(人文科学版)』、2015年03期

[22]悉知由紀夫「『羅生門』「下人の行方」と「下人の心」－「まだ燃えてゐる火の光」をめぐって－」北海道教育大学釧路校国語科教育研究室、2015年3月

[23]徐佳丽,蔡琼茜「人性的深沉思考--《罗生门》赏析」『名作欣赏』、2015年

[24]李伟「论小说《罗生门》的叙事技巧」『湖南大众传媒职业技术学院学报』、2015年11月

[25]杨莹「陌生化视角下的《罗生门》」『镇江高专学报』、2016年2月

[26]岩田英作「芥川龍之介の松江体験:失恋と『羅生門』誕生のあいだで」『島根県立大学短期大学部松江キャンパス研究紀要』2017年2月

[27]周茜「浅析《罗生门》中人性之恶」『赤峰学院学报(汉文哲学社会科学版)』、2017年9月

[28]孟德林「芥川龙之介《罗生门》中丑恶意象分析」『萍乡学院学报』、2018年2月、第35卷第1期