２０００年６月２９日に＜朝日新聞＞の「大好きな作者」という調査によると、宮沢賢治は第四位につけ、人々に馴染んで知られたの川端康成、三島由紀夫、大江健三郎さらに村上春樹さえ日本の名高い作家に比べ、ぐっと超えている。宮沢賢治の童話の中で、最も有名なのはこの未完成の「銀河鉄道の夜」である。「銀河鉄道の夜」は日本と中国の数多くの学者に興味を引き付ける。 本稿は生死観を巡り「銀河鉄道の夜」を研究するものであり、三つの部分からなっている。第一部分は研究動機、研究価値及び先行研究を紹介する。第二部分はジョバンニと他人の会話を分析して、作品における生きがいは人間の本当の幸せを追求することである。それから、カムパネルラと銀河空間を分析する上で、死は生の継続であるという毛いつ論を出す。その他、死は生の結果で、しかも人の幸いを果たす手段であり、生者は他人の死に刺激され、人類の幸いを追求しはじめるという生と死の関係を論じていた。第三部分は本稿の主張を纏める。 「銀河鉄道の夜」における生きがいは全世界の幸福を追求することである。それから、死は消えることではなく、別の世界へ行くことである。別の世界には他人の幸いを追求する人もいる。ところが、生と死は完全的に独立しない。、生者は死者の死によって、世界全体の幸福を求め始める。死者は死後消えるのではなく、別の世界で生き続ける。